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日本固有の食文化と思っていても、歴史を遡ると他民族の食文化要素が含まれていることが多いことがわかります。

食文化は、常に交流と変化(伝播といいます)と新しい食文化の誕生を繰り返しています。
特に現代では交通網の発達などで、その交流と変化が加速され、食文化は共通化・国際化しつつあります。



植物が栽培されるようになったのは約1万年前から。
日本の時代では、およそ縄文人〜弥生人のころに、いままで狩猟を主としてしたのが農耕革命が起き、は植物を栽培し動物を家畜化するようになりました。

主な栽培植物の起源は、小麦が紀元前7000年と最も古い作物で、稲が紀元前4000年頃に栽培されはじめています。
農耕には、河川(=水)の存在が不可欠のため、作物の起源地は、古代文明の発祥地と重なっているのです。
そして、これら作物は、文明発祥地から周辺地域〜各地へと緩やかに伝わっていったものとみられています。

この伝播が急加速的になったのが15世紀以降に始まった大航海時代です。
航海術から天文学などを利用した正確な方位測定技術などの発達で、食の伝来は一気に広まったのです。

特にコロンブスのアメリカ大陸発見などで、北米や南米で栽培されていた「トウモロコシ・ジャガイモ・トマト・トウガラシ・サツマイモ」などの植物が世界中に浸透しました。
サツマイモなどは、九州に伝来してから、江戸での救荒作物として栽培され、日本人の嗜好に合っていたので全国に広まったのです。


食を食べ方によって分類すると、世界では大きく3つの食文化圏があります。
手づかみで食べる「手食文化圏」、古代中国を起源とする「箸食文化圏」、17世紀以降のヨーロッパ上流階級により使われ始めた「ナイフ・フオーク・スプーン食文化圏」です。
しかし現代では、日本のようにこれら3つの食法を用途によって使い分けられるようになった国が世界中で多くなっています。

■手食文化圏
手食といって、すぐに思い浮かぶのはヒンズー教やイスラム教が浸透している国家のように思えますが、例えば“おにぎり”や“サンドイッチ”を食べるときは手で食べます。
手食は、全ての民族が経験した食べ方であり、食事の基本と言えるでしょう。

■箸食文化圏
箸を使うのは、「日本」「中国」「韓国」「台湾」「ベトナム」などアジア諸国が多いのですが、伝来してからその国の中で独自に改良されて現在に至っています。

■ナイフ・フオーク・スプーン食文化圏
元は狩猟用として浸透していた“ナイフ”が食卓の食器となったきっかけは、16世紀イタリアからです。
イタリア大富豪であったフィレンツェ家のカトリーヌが、フランス王家アンリ2世に嫁いだときに嫁入り道具として持ち込んだことからフランスに伝わり、やがてヨーロッパ全体に広まっていったそうです。
フランス料理がナイフやフォークを上品に使う作法なので、発祥もフランスかと思っていた方が多いとは思いますが、実はイタリアが起因だったのですね。



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